顔面骨自体が大きく発育していてガッチリした印象の方です。一般に美容外科で扱うのはエラ、アゴ（歯列を含む「しゃくれ｣以外）、頬骨です。他に鼻骨・眉骨も扱うことがあります。また性同一性障害（ＭＴＦ：男→女）方は需要が高いです。顔面のゴツゴツした感じが無くなり女性らしくなります。また、本人が気にしていても審美的に骨を削るレベル程でない場合はあえて勧めませんし、輪郭が脂肪吸引やエラのボトックスで解決してしまうのなら、そちらも考えて頂くことが多いものです。。

基本的に有りませんが、ワイヤーを使う手術の場合ワイヤーがレントゲンに映るので１年後くらいに御希望により抜く事もできます。しかしワイヤーが入っている事で日常生活等の障害はありません。なおＭＲＩではワイヤー付近の画像が乱れます。

成長の止まる１８歳過ぎからです。

エラ、頬骨は２〜３週間は職場を休んだ方が無難です。しかし顎は１〜２週間と腫れは軽度です。腫れの言い訳ですが、親知らずが横に寝ている水平知歯の場合、下顎骨を割って抜かなければならず、エラ削りの腫れと似ていますのでの場合は、それを理由に学校や職場でなんとかしのいで貰っています。

神経の損傷や力学的な骨折の回避から削りに限界があります。従って似た形には近付けるというレベルです。 なりたいモデルの写真等あれば持ってきて下さい。目や鼻の整形でも言えることですが、患者さんの中にはカウンセリング時と手術当日の持参写真がまるで違う事があり、これは手術計画を根底から覆す事に繋がるので必ず統一するか、カウンセリング時と変更があるなら手術前にまた一度持って来て再カウンセリングを受けて下さい。

顎・エラでは無理な手術操作だとオトガイ神経麻痺が半年〜年単位で続く事があります。しかし神経が切れていない限り回復は良いものです。頬骨・頬骨弓は神経麻痺などの鈍い感じはほとんど生じません。

顎・エラの場合はフェイスラインの下縁の位置のためそれ以上下がないために、さほどタルミは問題になりません。顎削りの場合の二重顎が少々あり得るくらいです。しかし頬骨・頬骨弓の手術は中顔面のため、ここを剥離すれば骨の上の軟部組織が重力で下る傾向でタルミは念頭に置かなくてはなりません。この場合、手術操作で不必要な骨膜下の剥離はしない、手術終了時の縫合の際、軟部組織を上方に引き上げておくなどの対策を講ずるべきです。一般に若い人は術後に肌のハリが回復してもタルミが問題になることは少ないですが、40歳以後の方は、術後のタルミに対してフェイスリフトも念頭におくべきです。その人の皮膚の伸び具合や老化（タルみ）具合いによってタルむ可能性のある方はきちんとその旨を説明し、双方が納得した上で手術を行います。

エラ・頬骨は割りと腫れます。骨髄がむき出しになるまで削るのでどうしても腫れてしまうのが骨の手術です。だだ顎の場合は術後の骨髄の剥き出しは少ないですし部位的に圧迫が上手くかかりますから、晴れは意外に小さいものです。家族や彼氏に内緒で小顔になりたい場合はエラ・頬骨なら最低2週間、顎なら1週間会わない方が無難です。（その場合、顔がむくんで大きく見える事が前提になりますが酷い腫れではありません）

骨の手術は痛みが意外に小さいものです。痛覚は皮膚・粘膜の方が骨よりハッキリしていて、骨の中は削られても痛覚がほとんど無いと思って下さい。

術後暫く腫れているのでその際、流暢な活舌と言う訳にはいきません。特にエラ削り後は開口障害が一過性にでます。したがってアナウンスなどの仕事をしている場合は早期に回復が望まれる為、早めのリハビリによる開口練習をすれば3週間以内に回復するものです。

全身麻酔で行います。全身を管理し麻酔資格医による的確な麻酔が望まれます。

点滴と吸入麻酔によって人間を深く眠らせる麻酔です。全身麻酔機械の充実と、優秀で的確な麻酔管理によって安全性を高めます。

有りません。全身麻酔中は挿管（そうかん）と言って人工呼吸器に繋ぐチューブに繋がれています。そこからガスの麻酔も随時吸入しているので醒めてしまうことは有り得ません。

麻酔医による的確な管理の下できちんとした麻酔を行えば、滅多な事で「醒めない」事態にはなりません。

これは患者さんがツライです。しかし、エラなら外（皮膚切開）から、顎なら顎先だけという形となりますが限局した範囲で満足度は高くはない傾向です。

全身麻酔が醒める前に点滴から痛み止めを入れる事などで醒めても痛みは少ないですが、麻酔を醒まして挿管チューブを抜くまでは喉に詰まって苦しいものです。

現在の麻酔水準なら麻酔ガスの質が良くなり滅多にそういう事はありませんが、過去に吐いた事のある人は術前に申し出て下さい。

そうです。何故なら全身麻酔中の点滴量と尿量を計算し手術中や術後の点滴量を決めないといけないからです。また、全身麻酔の筋肉弛緩作用で自然に尿が出てしまうこともあるので尿管は必須です。

はい。患者さんにとっては一瞬で何もかも終わった感じになります。

上記にもありますが挿管と言って喉の奥まで人工呼吸器に繋ぐチューブを入れる為です。これは避けられないものですが2〜3日で良くなるので安心して下さい。

簡単に言うと肉を骨膜下から剥がして骨ををカット＆削りです。実にこれだけなのですが彫刻のようなものですから丁寧に愛護的に、レントゲンなどを見ながらで逐一評価し手術を行います。神経や血管、削りすぎて骨折のリスクが生じないか等を考慮しつつ行うものです。乱暴な手術操作による大出血や神経損傷は短時間詰め込み式の場合、発生率が高まるのは火を見るより明らかです。

麻酔も含め６時間位です。

丁寧に行えば殆ど出ないものです。出ても大サジ２杯位です。

99%使うことはありません。しかし当院では万が一に備え輸血ルートを確保していますので緊急時には速やかに施行します。 またそれはクリニックとして当然の備えであります。

これは賛否両論ですが、そのような立体映像で確認してしまうとそれだけで満足してしまう先生が世の中多くいらっしゃいますので私としてはそんな無駄な労力と患者さんに必要以上のＸ線被爆させるのはいかがなものか？と思います。 当院では精密シャレコウベ模型とレントゲン写真、長年のカンとセンスで指先から微妙な情報を読み取り全身全霊で手術に臨んでおります。

ストライカー社またはジンマー社の専用骨切り機を使用します。その他に使用する物は リトラクター類エレベーター、剥離子、ワルシャム、筋鈎類、エレマン社の電気メス、超音波骨切り機等を使用します。

一度手術をした後はガチガチに癒着しているので剥離が困難な事と、新生血管が思わぬ所に出来ている事があるので出血する可能性が高い事があります。

神経テープを使用し保護するのと、目視下で神経の位置を常に確認しながら手術を進めます。

全身麻酔で意識を無くすので全く痛くありません。

勿論お見せします。 ただ粉になって飛んでいった分は抜けているので実際はお見せする物より大きいと考えて下さい。術後に骨を見たい人は申し出て貰えればお見せします。中には見たく無い人もいるので全員に見せている訳ではありませんので。

術後は痛み止めのお薬が点滴から入るので大丈夫です。 また、内服や座薬の痛み止めも各種ありますので遠慮せず言って下さい。しかし骨の手術は痛みが意外に小さいものです。なお痛みとは別に、顎・エラの手術後は下唇周辺の感覚が鈍い感じがするものです。その感覚も週単位で次第に戻って来ます。

これは手術中に手術器具が口の中を出たり入ったりするので、その時に唇を頻回に圧迫する為です。しかし唇は腫れ易いけれど腫れが引くのも早い部位なので速やかに回復します。

強い腫れに関しては1週間程度。2週目、3週目、1ヶ月目で6割〜7割腫れが引きます。周囲にバレ易い手術なので歯科治療を受けた、などの口実を予め作っておいた方が良いと思われます。術後ドレーナージ法によって内出血は殆ど出ません。

当院オリジナル包帯圧迫法を行います。翌日１度外し状態を確認。その後再度ガッチリ巻きます。これは丸3日間外さないで下さい。3日後〜自分で包帯を巻く様になるのでちゃんと出来るようご説明します。翌日の段階でみなさん「スッキリしている！」とおっしゃっています。

術後包帯を巻き直したらそのままの状態で帰ってもらうのですが、家に帰ったら常に水道水で包帯の中を濡らしておいて下さい。これをする事で気化熱が奪われ令却圧迫になり早期に腫れをひかせるのに有効です。気を付けないといけないのが、水分が蒸発したままにしておくと「保温」になって逆にはれてしまうので常に濡らしておいて下さい。夜寝る前に結構濡らせばだいたい朝まで持ちます。3日後に自分で外しシャンプーして下さい。それからは自分で包帯を巻いて貰うのですが、それは敢えて濡らさなくて構いません。

あまり良く知られていないのですが顔用の圧迫フェイスマスクだと完全にフィットせず肉が少しはみ出すのです。やはり包帯こそ、その人 一人一人にあったオーダーメイド圧迫です。

口が上手く動かせないのであまり噛まなくて良いオジヤ、煮込みうどん、卵料理、ヨーグルト、ゼリー等が良いでしょう。患者さんの中にはある程度作り置きし冷凍してチンして食べるとおっしゃっていた方がいてナイスアイディアだと思いました。

手術翌日からぬるいシャワーのみでしたら全身可能です。入浴は2週間後くらいからになります。厳密には濡らす濡らさないと言うより、しっかり温まるのは急性期を過ぎての方が炎症の消退のために望ましいのです。

暫くはミントがしみるので消毒薬を出しますからそれを歯ブラシに付けて磨いて下さい。2週間後に口の中抜糸します。その方が治りも促進し腫れも早く引きます。

術後3日目に包帯を外してから「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」をゆっくり30回はやってください。2週間目の抜糸が終わったら「赤巻紙、青巻紙、黄巻紙、」「東京特許許可局」を上記のアオウエオ訓練に付け加え行って下さい。この早期リハビリを行う事で何もしないよりも腫れの引きが早く活舌も早く回復します。ただ、顔面のマッサージは抜糸が終わってから「愛護的に」行ってください、術後早期の乱暴なマッサージは思わぬ出血の原因になります。

術後半年です。骨という人間の土台を変える手術なので侵襲も大きく一般的な「術後3ヶ月後が完成」より若干長引く傾向です。

ワイヤーを入れていない限り分かりません。またそれが入っていても美容外科の医師で無い限り患者さんの事を根堀葉堀聞く医師はいませんよ。

確かに骨折部位は新しい骨が出来る時に一時的に太くなる時期があります。しかし長い目で見たらそれはつかの間の事、結論は削った骨がまた生えてくることはありません。

術後半年以上経ってから判定します。主に腫れがある期間はそれが引くまで待つのが鉄則です。言わば時間薬です。腫れが引いたら「もう気にならなくなりました｣と言う人が殆どです。

これは難しい問題ですが不可能ではありません、術後半年以上経ってから判定します。 ただ、一度削ってしまった骨を全く元に戻すのは不可能で金属プレートを入れたり大掛かりな手術になります。そう言う人は滅多にいませんが手術を思いつきや気分で決めてしまわないで良く担当話し合ってから決めるべきでしょう。

早い人で1ヶ月、長い人で半年位です。必ず戻りますので安心して下さい。

そこは大きく骨が取れるので腫れ易い場所です、縫合時に肉を中から何十にも引き上げる様にしているのでそのままモッタリが続く事はありません。術後21日目（3週間）も過ぎた頃から1日3回天井を向いてアゴを突き上げる動作を行って下さい、また その時「アイーン」と掛け声をかけると上手く突き上がりアゴの下が充分進展し効果的です。

全くありません。この治療を歯科矯正と一緒にやる患者さんも多いです。

口の中は全くと言って良い程分かりません。頬骨のもみ上げのキズも一瞬消えた様になります、また毛の生えている場所なので殆ど目立ちません。

術後の仕上がりについては半年〜1年かけて診察します。その間気になる事があったら何なりと申し出て下さい。